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【HQ】繋がる縁の円

第11章 裏で動いた恋模様


‐みつside‐

ケージくんが、きとりちゃんの元に行って1日。
ちゃんと告白したかも、フラれてくれたかも分からず、ケージくんの部屋でパソコンを触っている。

出戻りの私は家に居づらいのを知ってか、ケージくんは留守中の番という事で、この家に泊まっても良いと言ってくれていたし。
何を勝手に触っても良いと、許可を貰っていたからだ。

きとりちゃん、テツローくんが好きなの、無自覚なトコありそうだから、もしかしたら上手くいってるかも知れない。

そう考えると、涙が出てしまいそうだから、気を逸らす為に興味もないお笑いの動画を、ただ眺めていた。

私は、姉ちゃんとか、きとりちゃんみたいに自分の気持ちに鈍くは無くて。
ケージくんが、私の中で絶対的な存在であるのは、信仰心もあるけど。
彼を愛しているから尽くしたいのだと、分かっていた。

これをケージくんの前で出せば、きっと。
あの2人の親戚になる為に私と付き合うのだろう。
それは、好きでもない私を無理に好きなフリをして。
他の男のものとして幸せになっていく2人を間近で見る事になる辛い選択で。

そんな事をさせたくないから、気付かれないようにしてきた。

さして興味もない動画は、見ていても面白味も無く。
つい、考えてしまう、現在は一緒に居るケージくんときとりちゃんの事。

本格的に泣いてしまう前に眠る事にした。
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