第3章 貴良の過去
私は貴良くんと聖夜くんの部屋へ行く。同じ部屋なんだ。部屋のベッドには貴良くんが気持ちよさそうに寝ている。起こすのは可哀想だけど、もう朝の9時。いい加減に起きないと。
「きーらーくん!もう9時だよ!起きて!」
貴良くんの体を揺さぶりながら大きな声を出す。
すると、貴良くんは目を覚ました。
「・・・んっ・・・あっ・・・○○?おはよう。」
「おはよう。」
「・・・久しぶりに母さんと父さんの夢をみたぜ。」
「えっ?」
「いや、何でも・・・ハァ・・・」
貴良くんのお父さんとお母さんがどうしたのかな・・・
「貴良くん、お父さんとお母さんの話・・・私でよければ話してくれる?」
貴良くんは少し黙っていたが、
「・・・実はな・・・」と話し始めた。