第2章 仕事の後のXmas night。
『月島くん?』
お化粧を落とし戻ってみれば、蛍はベランダにいた。
ベランダに出ると、私が来たことに気づいたらしく吸っていたタバコの火を灰皿でもみ消した。
『タバコ…』
「ああ。吸うよ?たまにね。」
そう言いながら、月島くんは私の背中のファスナーを開ける。
『やっ…』
「声出したら周りにバレるよ?」
ちいい、とワンピースのファスナーが下がり、ぱさり、冷たい床にワンピースが落ちた。
「へえ…」
つうっと背中を人差し指でなぞられ小さく声が出る。
「そんな下着で今まで外、歩いてたんだ。」
クリスマスだからといつもより気合を入れた下着。
黒のシースルーのベビードールとそれに合わせた布面積の少ないTバッグのパンティ。
ぺちん
露出したお尻を月島くんが叩く。
出せない声の代わりに身体がふるり、震えた。
「やっぱり梢は変態だ。」
意味をなさない下着の唯一隠された部分を避け、月島くんの指が入り口をなぞる。
「わかる?ココ、もうぐちゃぐちゃ。前戯なしでも入っちゃうんじゃない?」
浅いところをなぞっていたはずの指。
すぐに指の数を増やされ、一気に中に突き立てられる。
私の弱い場所を的確に突き上げていく月島くん。
部屋の外、周りはビルのネオンがキラキラ光っている。
そんなところではしたなく腰を振り快感をねだる自分に余計に興奮する。
「どうする?ここで…する?」
床に広がるワンピースを拾った月島くんが背中側から私を抱きしめる。
右手はショーツの中の敏感な蕾に、左手は薄い布地越しに胸の頂をくりくりと弄る。
『っ…ぁ……欲し…』
スラックス越しに感じる熱い欲望を指でなぞり、ベルトを後ろ手で外そうとすれば、月島くんはその手を静止させ、目の前の手すりを握らされる。
カチャカチャとベルトを外す金属音。
ぴりりと避妊具の袋が開く音。
「っ…声、抑えてね?」
そう、耳に吹き込まれた瞬間。
熱くて固いモノが私の中に入ってきた。