第2章 仕事の後のXmas night。
蛍の唇が、舌が、私の口を犯す。
吸って、舐めて、絡めて。
息ができないくらい激しく濃厚に。
息つく暇もないくらい口付けられ、頭が真っ白になる。
『け…けいっ…』
口の隙間から名前を呼べば、続きをして欲しいと勘違いした蛍が背中のファスナーをじじっ…と下げる。
『待って?お化粧落としたい…んだけど…』
今日はいつものナチュラルメイクじゃなく、しっかりアイライン入れたりマスカラ、アイシャドー、チークまでがっつり入ってるからこのまま寝るわけなはいかない。
それを伝えれば、蛍ははあとため息をつき「早くね。」と私を急かした。