第2章 仕事の後のXmas night。
着いた先は、水族館。
最近話題のプロジェクションマッピングを使ったイルカのショーをメインにしている有名なところ。
「ほら、ここ立って!」
リエーフくんに促され登ったのは入り口付近の小さな台。
「スクリーン見て!せーので飛ぶよ!せーの!」
言われた通りその場でぴょんと飛び上がる。
すると、スクリーンに映し出されたツリーの飾りがきらきら光りながら増える。
『なにこれ!すごーい!』
「クリスマスまでの期間限定なんだ。もう一回行くよ?せーの!」
ぴょこぴょこ飛び跳ねればどんどんツリーの飾りが増えていく。
『リエーフくん、楽しいね。』
そう声をかければリエーフくんは私の頭を撫でる。
「梢がそんな顔してくれるんだったら来た甲斐があった。」
改めて手を差し伸べられにこり、笑うリエーフくん。
「中はもっとすごいよ?行こうか。」
そう、促され私はリエーフくんと一緒に夜の水族館に足を踏み入れた。