第2章 仕事の後のXmas night。
そして当日。
仕事用のブラウスとスカートから白のオフショルダーのニットワンピに着替え、待ち合わせの駅に走る。
珍しく膝丈のキャメルのブーツに黒のタイツで合わせたからどんなデートスポットでも大丈夫だと思うんだけど…
さっきまで着ていた服は会社のロッカーに置いてきた。
だって、デートの時に荷物になりそうで…
っと、余計なことは考えない。
駅前に出ればごった返す人、人、人!
でも、やっぱりリエーフくんは目立つ。
きらきらのプラチナ。
壁に寄りかかってスマホを見ている姿も絵になる。
『リエーフくん!』
そう呼べば、声がした方を向くリエーフくん。
目が合えばにかり、笑顔で私を迎えてくれる。
「梢!」
モッズコートのポケットにスマホをしまうと、リエーフくんは私の手を握り駅の中に歩き出す。
『リエーフくん、今日はどこに連れて行ってくれるの?』
そう聞けば、リエーフくんは唇に人差し指を当て笑う。
「着いてからのお楽しみ。楽しみにしてて?」
そう言いながら改札を通り、駅のホームへとエスカレーターを上る。
「あ、そうだ。」
くるり、進行方向とは逆、私の方を振り向いたリエーフくん。
リエーフくんが自分の耳を指しながら私の手をくい、と引く。
リエーフくんにつかまりながら背伸びをすると 、近づく顔。
ちゅっと唇を奪いながらこそりと呟かれた声に私の顔は真っ赤になった。
「ニットワンピかわいい。今すぐSEXしたいくらいに。」