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海を想う、海を愛する。【ONE PIECE】

第24章 二つ島~治療~ ★


翌朝、転院一日目。
恥ずかしそうにしながらも大人しく治療を受け入れていた沙羅。
が、最も重傷な背中の傷口の確認と消毒をしようとしたマルコを沙羅は、真っ赤な表情で拒絶した。
その表情だけで、欲情しそうになりながらも、治療の必要性を医者として冷静に伝えた。
それでもふるふると首を横に振り、『ッや!』と頑なに拒絶する沙羅に煽られたマルコは医者の顔ではなく、男の顔を向けた。
『自分で脱ぐか、脱がされるかどっちだよい?』
上衣の裾に手をかけ迫れば、泣きそうになりながらマルコの手を制し、背中を向けた沙羅。
震える手で自ら服を脱ぐ姿は扇情的だった。
じりじりと露わになっていく沙羅の体。
腰から腹囲にかけてのなだらかな曲線、薄らと浮き出る肩甲骨が順にあらわになっていく。
そして、一瞬そこで躊躇した手。
『こ、・・・このままじゃだめ?」
服を脱ぐために、首を俯き加減にしたまま哀願するように言った沙羅。
この時、沙羅は俯いたまま目を閉じていたので気づかなかったがマルコの目は獣のそれで、喉元がごくりと艶めかしく動いた。


シャワールームの中で、マルコは欲情におぼれ続けた。
思い出すだけで、興奮するあの後ろ姿。
「ック・・・ハッ・・・」
沙羅は気づいていなかったが、あの時たくし上げられた服の裾からは僅かに乳房の膨らみが覗いていた。
そのふっくらとした柔らかそうな膨らみ、その頂を想像しないわけがない。
矛盾した考えだが、あの時もし沙羅が怪我をしていなければマルコはそのまま背中から抱き込み、胸をすくい上げながら揉み上げただろう。
『ッ・・・ぃやっ、マルコ、やめて・・・』
頭の中で涙目で抵抗する沙羅を思い浮かべながら犯す。
心の片隅にある罪悪感も今はなりをひそめる。
『・・・っハァ・・・ッ・・・』
今も耳に残る、治療と信じて、羞恥に耐える沙羅の吐息交じりの声。
哀願した沙羅に否を告げ、上半身を脱がせた。
脱ぐ行為をしたのは沙羅だが、結局は脱がせたも同じ。
そうして医者として治療を行った。
治療はきちんとした。だが、一度向けてしまった男の顔は抑えられなかった。
傷に負担にならない程度に、治療を装い沙羅の体を弄った(マサグッタ)。
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