第6章 赤い人
「ふみゃ…(帰っちゃうの?)」
アリスが何を言っているのかはっきりとは分からないが、おそらく変えるかの確認をしているんだろう。
「また遊びに来るからな。元気にしてろよ」
シャンクスはそのままアリスの頭を一撫でしてベントsっ世に船に戻っていった。
こうして騒がしい一日は終わったのだった。
翌日、シャンクスが帰ってから部屋で名ていたアリスがお昼を過ぎてもなかなか起きてこない。
流石におかしいと思ったマルコはエースに様子を見に行かせた。
「おーい、アリス。起きてるか?部屋に入るぞ?」
エースが部屋に入ると、ベッドは膨らんでいた。
アリスが寝ているのは間違いなさそうだ。
流石に昨日が遅かったとはいえこれ以上寝かしておくわけにもいかないのでエースはアリスを起こしにかかる。
「おーい、アリス。もう昼だぞ?起きろよ?」
「うぅん…」
布団の中からくぐもった声が聞こえてくる。
その声はどこかしんどそうな声だった。
「体調が悪いのか?」
おそらく頭であろう部分を撫でながら問いかける。
熱でもあるのだろうかと心配になったエースはゆっくりと布団を剥いでいく。
すると顔色が悪いアリスが出てきた。
「きもち…わるぅい…」
どうやら二日酔いのようだった。
熱がなくてよかったが、このままではアリスは苦しいだけだろう。
それを証明するかのように、顔色は青白く、息は少し荒かった。
「ちょっと待ってろよ、今二日酔いに効く薬を持ってきてやるからな」
そういい、エースは部屋からで行こうとしたが、くいっと何かにズボンを引っ張られた。
見てみるとアリスの手が弱弱しくはあるものの、ズボンをしっかり掴んでいた。
「やだぁ…、いかないでぇ…」
今にも捨てられえそうな声を出すアリスにエースは思わず抱きしめた。
「あぁ、大丈夫だ。何所にもいかねぇから安心して寝ろ」
その言葉に安心したかのようにアリスはゆっくりと目を閉じていく。
しばらくすると、スースーと寝息が聞こえ始めた。