an inseparable twosome~ずっと昔から~
第2章 2 想い
遥香side
陽菜がなんかよく分からない先輩に告られた日の次の日。朝、陽菜と待ち合わせして学校に行き、教室に入るといつもより視線をすごく感じた。
『なんかあったのかな?』
「なんだろうね?」
「おはよーー!」
なんて大きな声で挨拶をしながら、志水が来た。
朝からうるさい。もう少し小さくできないのか!
と、内心ど突いてみた。
「おはよ!宮部!間邉!」
『おはよう!志水くん!』
「おはよ、志水。」
「おう!」
「ねぇ、朝からうるさいのなんとなんない?」
「え、それはひどいって!」
なんて、いつものように朝から話していると、近くの女子から聞こえてきた会話にびっくりした。
「やっぱりあの噂本当なんだよ!」
「あぁ!宮部さんと志水くんが付き合ってるっていう噂ね!」
「前から仲良かったじゃん。やっとって感じじゃない?」
「確かにそうだね!でもさ、この噂、学校中に広まってるみたいだよ?」
「そりゃあ!学園のアイドルと王子様だもん。」
待て待て。陽菜と志水付き合ってんの!?
初耳すぎるんだけど!!
「ねぇ!陽菜と志水って付き合ってんの!?」
「は!?」
『………………え。私が志水くんと!?』
「そう!」
『ないない!』
「そ、そうだよ!急にどうしたんだ?」
「なんか、噂になってるみたいだよ?」
『噂………?』
「噂になるようなことなんかしたの?」
良かった。付き合ってはないのね。
でもなんで噂になったのか聞いてみると、二人とも顔を赤くして下を向いてしまった。なんかある。そう思ってもっと聞いてみた。
「なんでそんなに二人とも顔真っ赤なのさ」
「べ、べつに…!なんともないよ、な?宮部!」
『う、うん!何にもないよ!』
「ふーん。そう。」
これ以上引き下がっても教えてくれなそうだから、不本意だけどもうやめた。
急に、陽菜が声を上げて、びっくりした。
どうしたのか聞いてみたら、渋ってなかなか教えてくれなかったけど、歯切れ悪く答えた。
『あの……ね?………その噂って………学校中に広まってる……?』
「うん。みたいだよ。」
『そっか。』
なんで聞いたのか後で確認だ。