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【 ハイキュー !!】~空のカタチ~

第27章 小さな太陽と大きな背中


「さ、行こう!」

『・・・ありがとう、日向君』

危なくないように、1段ずつ城戸さんのペースに合わせて降りていく。

あれ・・・なんか・・・

よく考えたらオレ、女子と手なんか繋いだの初めてかも。

ふとそんな事を思ったら、急にドキドキして来た!

チラッと城戸さんの顔を見て、更にドキドキが早まる。

や、やばい。

オレ、意識しすぎか?!

・・・夏とはよく手を繋いでたりしたけど、それは小さい妹だから何も考えずにしてた事。

でも、城戸さんは・・・オレと同い年で。

女子で・・・夏とは違う。

澤村先輩とかスガさんとか、あと山口とかメガネヤロー月島とか・・・か、影山とか!

何度か城戸さんの手を引いてるの見てたけど、女の子と手を繋ぐって・・・こんなにドキドキするんだなぁ。

『日向君?』

「ほわぁっ?!」

『ほわ?』

踊り場に着いた時、急に声を掛けられて変な返事をしてしまった。

「あ、今のは何でもない!か、考え事してたからビックリしちゃった・・・あはは・・・」

何となく髪をわしゃわしゃとしながら言うと、城戸さんは笑ってくれた。

「あ、そうそう。呼んだのって?」

『うん。私、烏野のエースって人のクラス・・・知らないんだよね・・・』

「・・・えぇっ?!知らないのに訪ねていこうとか?!」

チャレンジャーだな、城戸さん・・・

「それならオレが知ってるから、案内するよ」

『いろいろありがとう、日向君』

城戸さんに松葉杖を返して、並んで歩く。

3年の教室がある廊下は、ちょっと緊張するけど・・・

いまは、城戸さんと並んで歩いてるドキドキとかの方が優先されて、何ともない感じになってる。


「着いた、ここだよ。あっ、ちょうどいる!」

「ホント?!」

城戸さんに大きく頷いてみせ、オレは烏野のエースの名前を呼んだ。



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