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【 ハイキュー !!】~空のカタチ~

第27章 小さな太陽と大きな背中


ヤバイ・・・ヤバすぎる。

明日の朝とか、顔が合わせられない。

勢い余って桜太にぃに嫌い!とか言って、その上・・・鍵まで閉めてしまった。

謝るなら早い方がいいのは分かってる。

分かってる、けど!

・・・メチャクチャ怖い。

慧「紡、まだ起きてるだろ?ちょいココ開けろ」

慧太にぃ?

いやいやいや、慧太だけど見せかけて・・・実は桜太にぃも一緒にいる可能性は高い。

・・・寝たフリしよう。

慧「言っとくけどな、寝たフリしてやり過ごそうとか思ってんなら・・・オレにも考えがあるぞ?」

・・・バレてる!!

『い、今開けるから!』

慧太にぃの考えがある発言はホントにヤバイやつだから!

中学との時にそれも無視してたら大変な目にあった・・・

私のお気に入りのぬいぐるみに・・・油性ペンで眉毛とヒゲを書かれたし!

『慧太にぃ、1人?』

ドアの隙間から覗いて、周りに桜太にぃがいないことを確認する。

慧「オレだけだ。桜太はいまシャワー浴びてるから」

『で、用件はなに?』

私、お腹空く前に寝たいんですけど。

慧「お前、桜太に嫌いって言ったんだってな?」

『・・・まぁ、あれは勢いと流れで・・・だけど』

慧「で、その事で桜太が死にかけてる」

『は?そんな大げさに言わないでよ』

ため息をつきながら言えば、慧太にぃはホントだからと笑い出した。

慧「そこで、だ。ちょっとでいいから降りてきて、アレ、作ってやれよ」

『アレって?』

慧「前にお前がオレらに作ってくれた、甘いやつ。それがあったら・・・桜太は復活するハズだ。な?」

・・・私、寝たいんですけど。

お腹空いちゃったら、寝付けなくなるんですけど。

でも、さっきのを謝るなら・・・その方が謝りやすいかも?

『分かった。桜太にぃに作るよ』

慧「ちょい待て?オレのは?」

『だって慧太にぃは元気じゃん』

そう返すと、遥か頭の上からチクチクと刺さる視線を感じた。

何か・・・もの凄くイヤな予感がする。

っていうより、イヤな予感しかしない・・・

そうっと見上げると・・・

『ぎゃっ!!マ、マジック?!・・・それだけはホントにやめて!ダメ、絶対!!わかった作る!慧太にぃのも作るから!』

慧「紡が賢いヤツで良かったぜ・・・」

この人、絶対・・・前世は悪魔かマフィアだ。












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