第27章 小さな太陽と大きな背中
『その言葉が、ずっと私の胸の中をいっぱいにしていて・・・だったら、私のこれからの未来を・・・預けて見ようかな?って思ったんです。だから、宜しくお願いします!』
澤村先輩の目を真っ直ぐに捉え、私は笑顔でそう伝えた。
澤「あぁ、しっかりと預かった。絶対、後悔なんてさせないから、一緒に突っ走ろう・・・」
『・・・はい、来るなって言っても着いて行きますから、覚悟して下さいね?』
そう言って、私はまた笑顔を向けた。
澤「そんな嬉しい覚悟なら、最初に声をかけた時から出来てるよ・・・」
両手を伸ばし、隣に座る私を抱き寄せながら澤村先輩は穏やかに笑った。
澤「一緒にカラーコートを目指そう」
『目指すだけじゃ、ダメですよ?ちゃんとカラーコートに足をつけなきゃ、です』
私も澤村先輩の体に腕を伸ばし、そう伝える。
澤「言ってくれるね・・・絶対行くぞ、カラーコートに」
そう言って澤村先輩は、少し緊張しながらも更に抱き寄せる腕に力を込めて、また笑っていた。