• テキストサイズ

【 ハイキュー !!】~空のカタチ~

第26章 交差する想い


慌てて体を離す縁下先輩が可笑しくて、つい、笑ってしまう。

『菅原先輩には、なんて報告するんですか?』

縁「・・・ちゃんと任務は完了しました・・・かな」

そんな報告をしたら、菅原先輩に温もりをわけろーとか言われて・・・またハグされそうな気も・・・

その姿を想像して、少し気の毒な気も・・・

『が、頑張って下さい、報告』

縁「えっ?急になに?!」

『菅原先輩になんかされそうになったら・・・逃げて下さい!』

縁「あ、あぁうん!よく分からないけど、そうするよ!・・・城戸さん、戻って来る・・・?よね?」

縁下先輩が最後にポツリと言った言葉に、曖昧に笑みを返した。

『縁下先輩。おじい様、どうかお大事になさって下さい』

返事の代わりに、縁下先輩がニコリとした。

縁「じゃ、俺は学校に戻るよ」

『はい。縁下先輩、行ってらっしゃい』

縁「行ってらっしゃい、か。じゃ、行ってくる」

その背中に軽く手を振り、ドアが閉まるのを見て。

私は早く学校に行けるようになりたい、と。

小さくため息をついた。




/ 1471ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp