第26章 交差する想い
『ち、違うからっ!シャワーシーンなんか想像してないからっ!』
月 ー じゃ、裸の方? ー
『月島君?!怒るよ!!』
力いっぱい叫ぶと、月島君はさっきと同じように高らかな笑い声をあげた。
こんなに笑う月島君なんて、珍しいよね?
月 ー そんなに慌てなくても、僕の裸なんていつでも見てるのに ー
笑いながらもそう言う月島君が、今どんな顔しているのが浮かんでしまう。
『月島君・・・ほんと、もう、からかうのやめて・・・それから裸なんて見てないから!上だけだから!』
そうだ!
上だけだから!
そんなのは影山だって、日向君だって、みんな同じだから!
田中先輩は下も着替えようとして縁下先輩に止められてたけど。
・・・下?
『つ、月島君?確認の為に聞くけど・・・ちゃんと服、着たよね?』
私が戸惑いながらそう問いかけると、電話の向こうで月島君は更に笑い続けた。