第26章 交差する想い
桜太にぃもそれを察して小さく頷いた。
桜「さ、勝手にお部屋を出たら、また主任に怒られちゃうよ?だから、今日の冒険はここまで。先生と一緒にお部屋に戻ろうか」
ー うん!あのひと、おこるとこわいから。つむぐおねーちゃん、またあしたね! ー
『うん、また明日一緒にテレビ見ようね!』
箸を置き手を振ると、桜太にぃに繋がれた逆の手で私に手を振り返してくれる。
可愛いなぁ。
弟って、あんな感じなのかな?
日向君の妹のなっちゃんも可愛いし。
自分より下の弟妹って、憧れるよなぁ。
あれ?
そうすると、桜太にぃや慧太にぃは私より下の子達に優しくベッタリとかになって?
私は、お姉ちゃんなんだから!とか言われちゃうのかな?
・・・それも、寂しいかも。
複雑な気持ちを胸に抱えながら、残りの夕飯を食べ始めた。