第26章 交差する想い
菅「は?!」
澤「えっ?!」
山「オレもいま日向に聞かれたけど、その、答えようが・・・」
菅「いや、オレだってなぁ」
澤「答えてやれよ、スガ。得意分野だろ?」
狼狽えるスガさんの肩を、澤村さんが笑いながらバシバシと叩く。
菅「と、得意分野とか言うな!オレが保健体育ばっかり勉強してるエロっちいヤツみたいだろ・・・」
澤「だってスガは、セクハラ大王なんだろ?」
菅「それを言うなら大地だって・・・あ、何でもないよ清水・・・」
清水?
スガさんの顔色が変わり、オレも何となく振り返る。
「ぎゃ!清水先輩?!」
清「日向、驚きすぎ。澤村と菅原はうるさい。いったい何を騒いでいるの?」
「お、オレがスガさんに聞きたい事があって聞いたら、なんか変な感じに」
変な事?と言って、清水先輩がスガさんを見た。
菅「何でもない、ホントに!な、大地?って、いない?!わっ、大地ズリぃ!!」
いつの間にか澤村さんは影山達の方にいて言い合いを止めていた。
清「それで、菅原に聞きたい事って?」
「え?あ~、だから、アノ日って何かな?って」
菅「わぁっ、バカッ!日向!」
清「・・・アノ日?」
あれ?
オレなんかまずいこと聞いちゃった?
清水先輩から黒いオーラが出てる・・・
清「菅原、日向に何を教えてるの?・・・やっぱり城戸さんが不在でもセクハラ大王は健在なのね」
菅「えぇ・・・オレかよ・・・」
清「日向、そういうのは日向に彼女が出来たら、彼女に教えて貰いなさい」
カノ・・・ジョ?
菅「さすが清水!日向、そうしろって!」
清「セクハラ大王の菅原には、代わりに安全日ってのを教えて貰いなさい。とりあえずセクハラ大王が健在なのは城戸さんに教えとく事にする。じゃ、私は澤村に用事があるから」
菅「えっ、ちょっと清水?!紡ちゃんに何を言うの?!そんでもって巨大な爆弾投下していくなよ!!」
アノ日は彼女に教えて貰って、安全日ってのはスガさんに聞けばいいのか。
「スガさん、安全日ってなんですか?っていうか、何の安全ですか?」
菅「・・・!いや、だから、その・・・まぁ、あれだ。それも日向に彼女が出来たら聞け!以上!」
「彼女って言われても・・・とりあえず、城戸さんに聞けばわかるかな・・・」
菅「なんでそこで紡ちゃんの名前が出るんだよ!!」