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【マギ】 ジャーファル、あなたのために。~亡国の姫~

第16章 能力を知りました。


セリシアside


髪だけ結いなおしていつもの格好で部屋を出る。

「暗・・・。」

ランタンを持ってこればよかったかな、と軽く後悔。
別に取りに戻ってもいいのだけど、めんどい。
なにより、さっき部屋になかった気がするのだ・・・。

「まあ、いいや。」

まあ、王宮内から出るのは気が引けるし、そんな遠くまで行く気も全くない。
まあ、だから王宮内を散歩するだけなのだけど。
とりわけ行く場所がないから、自然にあの場所に足が向く。
前にジャーファルさんと会ったあの場所だ。
今日はすでにもう寝てると思うけどね。
というかむしろ寝てないと困るよ。
まあ会いたいとは・・・思わなくはないけど。
ただまあ、ちょっと会いにくいかな、とは思う。
だって、過去を少しだけど、見てしまったもの・・・。
あれは・・・何で見たんだろ。
そういえば、さっきの夢のあの人、まだ変なこと言ってたな。
血に宿る記憶の断片とか、制御だとか・・・。
何にも変わってないと思うのだけれど。
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