• テキストサイズ

【マギ】 ジャーファル、あなたのために。~亡国の姫~

第16章 能力を知りました。


セリシアside


―――――そろそろ、終わらせた方がいいわね―――――

終わらせる?
何が?

―――――・・・どうして巫女について無知なままにされたのかしら。私にはそれがわからない―――――

それは私もそう思う。
巫女の力について何も知らされてないのだもの。

―――――あなたの親の不幸にしても…。なぜなのかしら。―――――

親の不幸・・・。
死別のことだよね、それ・・・。

―――――私があなたに会うのを邪魔する力がある・・・。今は何とかはねのけてはいるけれど、それもあの者の力があるから・・・。―――――

邪魔する力?
それにあの力って??

―――――あの者ははるか遠い昔から忠実に慕ってくれてる…。正直今も慕ってくれてるとは…知らなかった―――――

だから、誰のことなの。

―――――私があなたに会えるようになったのは封印が一部解けたから。語れるのは今もあの者が私に力を与えてくれたから。その力は無限ではないから…そろそろ終わらせた方がいい・・・。―――――

あの者の力とは、そんなにすごいものなの?

―――――私の忠実なる妖精は、今はもうあの者だけなのね、きっと・・・。それでも、いいわ。いないより、ずっと―――――

妖精。
シロナのことだ。
もしかしてあの者って、シロナのこと・・・??
/ 511ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp