【マギ】 ジャーファル、あなたのために。~亡国の姫~
第16章 能力を知りました。
セリシアside
「ふわぁぁぁ・・・。」
ああ、眠い。
今あくびでた。
あの後ジャーファルさんはちゃんとおとなしく部屋にいてくれたみたいだった。
夜ご飯を部屋に持って行った時は起きていて、本を読んでいたぐらい、元気にはなったみたい。
なんでもけっきょくずっと寝てたんだって。
寝すぎて暇になることは経験済みだったし、まあ本ぐらいなら、頭を悩ますこともないと思い本を一冊だけなら、と言ったが・・・。
「なんでそれで頼む本が事務本なんだろ・・・。」
もっと物語とか、なんかあっただろうに。
なんで(私にとって)あんなつまらない本なのか・・・?
いまいちよくわからんが、ヤム姉やピス姉の言ってたように、仕事好きのようだ。
「んー・・・。まあ、いっか。」
けっきょく、まあ寝ようと思いベッドに向かう。
そしてペンダントを外す。
寝てるとぐちゃぐちゃになりやすいから、髪を結ってたゴムはとる。
まあけっきょくまた帽子の中に入れるのだけど。
そしてベッドにもぐりこむ・・・のだが。
「…寝れない…。」
眠いはずなのに眠れない。
寝たいのに寝れない。
どーしよー・・・。
「・・・あー・・・。行くか…。」
一度寝れないととことん眠れないのを自分自身で知ってる。
こういう時は気分転換をした方が寝れるのだ。
というわけで、ジャーファルさんの様子でも見に・・・行こうか。