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鍵の歯車【7竜】

第2章 CHAPTER.0


ゴァァアアッッ!!!



物凄い衝撃が、私の全身を覆った。

熱いのか寒いのか、それとも身体が痺れているのか。
どんな状態なのかもよく解らない。



・・・がくっ



セツナ「・・・く、う・・・っ」

リョウ「はは、は・・・マジ・・・キツっ・・・!」




右と左から、それぞれ苦しそうなセツナとリョウの声が聞こえてくる。

・・・ああ、なるほど。
彼らもどうやらスぺクタスのブレス攻撃を受けたようだ。


くそっ、頭がぐらつく・・・。
でも、引くわけには・・・!




ナガミミ『オイ、シオン!
聞こえてんのか!?
もう充分だろ!撤退だ、撤退!』

シオン「・・・や、だ・・・」

ナガミミ『チッ・・・死ぬまでやる気かよ!』




死ぬまでやって、それでコイツをどうにか出来るんなら最期まで戦ってやる。

最悪の場合・・・と、どうにか一撃喰らわせられないか考えていた時だった。



─ドン、ドォンッ!



シオン「・・・!」

???「1班、ターゲットを包囲しろ!
2班は要救助者の収容に当たれ!」

リョウ「ぇ・・・なに、どう言う・・・??」




不意に、本当にいきなり・・・どこからともなくスぺクタスが砲撃される。

何事かと驚けば、後ろから威厳のある声が響いた。
1班がどうのとか言ってるけど・・・。


スぺクタスに警戒しながらそっちを見てみれば、どこかの組織なのだろうか。
黒いコートを着用している、少しコワモテな男と私と同年代くらいの青年が居た。




???「お前が食い止めたのか」

シオン「・・・食い止めてる、ように・・・見える?」

???「ずいぶん手負いですね。
・・・ヨリトモ提督。こいつは俺が引き受けますよ」

ヨリトモ「任せたぞ、ユウマ」




・・・引き受ける?・・・任せる???

一体何を・・・と思っていれば、ユウマと呼ばれた青年は私達とスぺクタスの間に立ちふさがった。


え、1人でやる気・・・?
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