• テキストサイズ

鍵の歯車【7竜】

第2章 CHAPTER.0


シオン「・・・私はこのままアイツとドンパチやるつもりだけど、2人とも・・・このまま私と一緒に向かう感じでいいの?」




帝竜に向かう途中に、いつの間にか現れていたキュアポイントで回復しながら私は2人に聞いてみた。

なんだか成り行きみたいに着いて来てくれてるけど・・・実際のところ2人にあの帝竜と戦う意志とかがあるのかを、まだ聞いていない。




リョウ「うん、オレはそのつもりだよ?
・・・って言っても、さっきのホワイトドラゴンをオレのこの目で見て実際に対峙して・・・戦ったからこそって言うのかな。
これはさっきみたいに体験するゲームじゃなくて、現実で起きてる・・・紛れもない今起こってる事なんだ」

シオン「リョウ・・・」

リョウ「難しい事とかはまだよく解ってないけど、このままなんにもしなかったらこの世界・・・終わっちゃうんだよね?
だったらなんにもしない訳には、いかないよね〜!」

セツナ「・・・ああ。その通りだな。
あんなドラゴンがこの先、力を持たない非力な人間を蹂躙(じゅうりん)する未来があると言うのなら・・・。
俺は、1人でも多くの人間を救いたい。
・・・ドラゴンと戦う力を持つと言うならば、俺は・・・拳を振るおう」




・・・2人の意志は、決まっているようだ。

成り行きなんかじゃなくて、ちゃんと自分の意志で私と戦ってくれるんだ。


その事が嬉しくて、私は自分でも解るくらいにニッと笑った。




シオン「・・・私は、私が生まれたこの世界を失いたくない。
家族が居る。友達のミオ、リョウ・・・セツナ。それに知り合ったばっかだけどナガミミとジュリエッタ、アリー。
・・・せっかくみんなに出会えたのに、それを壊されてたまるか」

セツナ「シオン・・・お前・・・・・・」

シオン「竜を狩る者だか知らないけど、戦えるなら戦ってやる。
帝竜だか真竜だか知らないけど、倒せるなら倒してやる。
・・・今を生きてるみんなを、死なせない。
だから・・・2人とも、私と戦って」




叫ぶ訳でもなく、私は2人の目を見て言った。

すると2人はお互いに私の右肩と左肩を軽くぽんっと小突いた。
・・・これは・・・オッケーって事みたい。
/ 62ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp