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鍵の歯車【7竜】

第2章 CHAPTER.0


ナガミミ「あっ、オイ!」

リョウ「え、シオン!?」

セツナ「・・・思っていたより、考えるより行動するタイプのようだな。
リョウ、行くぞ」

リョウ「セツナ?
・・・・・・オッケー、困ってる女の子は放っておけないよねっ!」

ナガミミ「って、テメエらもどこ行くつもりだ!?」




エレベーターに乗ろうとしていると、後ろからリョウとセツナが追いかけて来た。

なんで来てくれるの?なんて言葉は要らないよね。
私だってその1人だし。


・・・本当に、ありがとう。




アリー「うーん、考えるより先に身体が動いたって感じかな☆」

ナガミミ「ブン殴ってでもやめさせるか?」

アリー「ダメ。やらせてみよう」

ジュリエッタ「いいの?
ISDFに見つかったら・・・」

アリー「あのコが本当に狩る者なら、その意志はだれにも止められないよ」

ジュリエッタ「そっか・・・お手並み拝見ってことね。
・・・分かったわ、それなら腹くくってサポートしましょうか」

アリー「ナガミミ、ヨロシク!」

ナガミミ「ヤレヤレ・・・了解だ」




会議室でそんな会話がされてるなんて知らず、私達はエレベーターで1階のエントランスロビーに降りた。

そしてそのまま外へ・・・と思っていれば後ろでエレベーターの音が聞こえた。




ナガミミ「オイ、ちょっと待て!」

シオン「えっ・・・?」

ナガミミ「テメエ、そんな状態で戦うつもりか?」

リョウ「あっれー、ナガミミ?」

ナガミミ「アホか!バカか!トンチキか!
これだからニンゲンは嫌なんだ。
死ぬまでテメエの頭のメデタさに気付かねえんだからな」




呆れたような物言いをしながらも、ナガミミは私達の体力と魔力を回復してくれた。

・・・あれ・・・ひょっとして、なんだかんだで優しい・・・のか?




ナガミミ「よし・・・いいか?
こっから先はゲームじゃねえ。
切れば血が出る、刺せば死ぬ。
リアルで楽しい、現実世界だ」

セツナ「・・・まあ、そうだろうな」

リョウ「タダゴトじゃない感じだし〜」

ナガミミ「分かったら受け取れ。ほらよ」




そう言いながらナガミミはメディスIを3個手渡してきた。

怪我する前提での事だろう。
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