第2章 CHAPTER.0
会議室の中へ入ると、そこには既に2人の人物が居た。
1人はメガネをかけた濃いピンクの髪の女性。
そしてもう1人は、帽子を被ってる紫色の髪の男性。
陽気な女性「ようこそ、ノーデンスへ☆」
陽気なオネエ「待ってたわよ、可愛コちゃんたち。
ん〜っ、チュッ!」
ミオ「わわっ・・・!?」
どちらも陽気に話しかけてきた。
帽子を被る男性に至っては口調か解るように、オネエだ。
しかもミオに向かって投げキッスをしてくるとは・・・。
ジュリエッタ「はじめまして。
アタシはジュリエッタよ。
ノーデンス・エンタープライゼスの技術セクションリーダーよ。よろしくね」
陽気な女性「んふふ〜ちなみに本名は渡真利十郎太(とまりじゅうろうた)だよ☆」
ジュリエッタ「ンギャアアアアアッ!
ダメよ、ダメ!!その名前は忘れて!!
アタシの名前はジュ・リ・エッ・タ!
それ以上でも、それ以下でもないわ!」
陽気な女性「んもー。
いい名前なのに☆」
本名で呼ばれるのがよっぽど嫌なのか、ジュリエッタは私達に凄い形相でジュリエッタ呼びを推してきた。
陽気な女性に関しては、これ・・・絶対ワザとだ。
終始笑顔を絶やさない陽気な女性に「はあ・・・」と溜め息をついたジュリエッタは、「それからこっちが──」と続けた。
アリー「ドモドモ☆
アリーだよ!」
ジュリエッタ「彼女はアリー・ノーデンス。
これでも一応我が社の社長よ」
シオン「(・・・なんか、個性の強い人達だな)
・・・ここって、ゲーム会社じゃないの?」
アリー「えーと、そういことになってるんだっけ?」
ジュリエッタ「ここはたしかに世界屈指の大企業、ノーデンス・エンタープライゼスよ。
アタシたちはここで夢いっぱいのゲームを開発してるわ。でも、それはオモテの顔なのよね〜」
セツナ「表の顔・・・?
それはどう言う・・・」
アリー「まーまー。
とりあえず、座って座って!
ジュリエッタの話を聞いてよ☆」
ジュリエッタ「はいはい。
それじゃテキトーに座ってちょうだい。
・・・強引でごめんなさいね?
アナタ達と、ビジネスの話をしたかったの」
そう言いながら私達に視線を送るジュリエッタ。
・・・ビジネスって・・・。
なんだか、ただ説明を受けて帰るだけって感じじゃなさそうだ。