第2章 CHAPTER.0
ミオ「シオン、待って!
あのマモノ、マニュアルに載ってない・・・。
それに、これまでと比べものにならないくらい強敵だよ!」
シオン「ふーん・・・。
まあ、そう言う事もあるでしょ」
ミオ「そんなことはないよ・・・マニュアルはさっき読んで全ページまるごと覚えたもん」
やはり丸暗記しているらしい。
さっきからの的確なナビゲートと言い、各説明と言い・・・ミオはとんでもない才能を持ってるんじゃないだろうか。
いや、これは絶対持ってる。
自信満々にそう言い切るミオは、「それに」と言葉を続けた。
ミオ「あんなパラメーターのマモノ、こっちのスペックじゃ倒せっこないよ・・・。
マニュアルにない、レアキャラ・・・かな?
とにかく、強敵なのは確実だよ!」
不安な感じをチラつかせつつも、ミオは「ホントに気を付けて!」と私達に声をかけてくれた。
レアキャラ・・・ね。
上等。私達なら、圧勝とまではいかないけど善戦は出来る。
そう考えていたのは私だけじゃないようで、リョウとセツナもちっとも負けるつもりの無い目をしていた。
・・・あー、本当・・・この2人とチームになれて良かった。
シオン「・・・出し惜しみは、無しだよ。
基本的にスキルを使って追い詰めよう。セツナはG深度が溜まったら思いっきりブリッツエンデ決めちゃって。マナが減ってきたら、リョウはスケイプゴート.xで援護よろしく!」
バトルが始まって、私は2人に指示を出した。
リトルドラグと言う名前のマモノは、見た感じは素早い感じがする。
私は飛天斬りで、セツナはジョブを使ってリトルドラグの体力を削っていった。
リョウに至ってはハッキングが成功しないからエイミングショットで対応したけど。
シオン「(くる・・・)
、っえ・・・!」
ガッ・・・、ガッ!
ミオ「二回攻撃!?」
シオン「スキル2連発とかやってくれんじゃん。雑魚とは格が違うって訳ね・・・。
でも、攻撃力ならこっちだって負けてないんだよね。
・・・セツナ、リョウ。決めるよ!」
リトルドラグからの二回攻撃を食らったものの、私は勝利を確信した。
G深度も溜まってる、ハッキングもされてる。
・・・よし、いけるっ!