第2章 CHAPTER.0
リョウ「あー、それムリ。
メンドウなのとかキライだし〜」
セツナ「だ、そうだ。
・・・俺は俺で、方向音痴でな。だからリーダーは・・・シオンに頼みたいんだが・・・」
シオン「リーダー、か・・・。
・・・うん、せっかくだしやってみようかな」
リーダーも決まり、今度こそターミナルにパーティを登録した。
さあ、いよいよセブンスエンカウント。
私達はそれぞれゲームにログインする為に装置へ入って行った。
《セブンスエンカウントにログインしますか?》
斜めに寝そべれる構造になってる装置に入ると、ディスプレイが出てそう聞かれた。
迷わずにYESをタップする。
機械的な音がして、数秒後に眼の前が真っ暗になった。
──西暦2021年
東京スカイタワー
ここは今からおよそ80年前の東京──西暦2021年、東京スカイタワー。
突如、宇宙から飛来した第5真竜フォーマルハウトと人類の激戦は佳境を迎えていた──。
ログインが完了し、そんな説明が載ってあるポップアップが表示された。
そして目の前・・・と言うか前後左右全ての景色が一変していた。
・・・うっわー、すご。
周囲には血みたいに真っ赤な花が咲いてるし、目の前にはどこか禍々しいスカイタワーがそびえ立っている。
ミオ「うわぁ・・・これゲームなんだよね!?
まるで本物のスカイタワーにいるみたいだよ!」
リョウ「ヒュ〜〜!!
こりゃ噂以上だ、益々テンション上がってきたぁ!」
セツナ「体験、と言うレベルなのか・・・。
実際に2021年の竜災害へ対応しているような臨場感が感じられる・・・」
シオン「ここが、昔のスカイタワー・・・。
・・・思ったより全然やり甲斐ありそう」
ミオ「じゃあ、ここからのナビはわたしに任せて。
マニュアルは一通り読んだから大丈夫!
えっと・・・ミッションは『迫り来るマモノを倒してスカイタワーを解放しよう!』・・・だって」
リョウ「おー、更にゲーム!って感じだな!」
ミオ「マモノとエンカウントしたらバトル開始だよ、気をつけてね」
シオン「マモノか・・・どんなのが出て来るのやら」
丁寧に説明してくれるミオ。
この様子から、さっき読んでたマニュアルをもう覚えたのだろう。
凄っ。