第2章 CHAPTER.0
ミオ「・・・うん、そうだよね・・・。
会えないって、決まったわけじゃないもんね・・・」
シオン「・・・?」
ミオ「あっ、ううん。なんでもない!
ほら、行こっ」
熟練の男「・・・なんだ、お前ら新顔だな。
ここは戦場だ、遊びのつもりじゃケガするぜ。
まずはあの受付で、ドラゴンハントのノウハウを叩き込んでこい。話はそこからだ」
ドラゴンハントとやらに慣れているのだろうか。
熟練っぽい男からそう言われて私達は言われた通り受付へと向かった。
興奮した少年「うぉぉぉハイスコア更新!
次はA級を目指すぞぉぉぉ!」
シオン「(・・・え、ここのゲーム体験したらみんなあんな叫びたがっちゃうの?)」
ミオ「これがセブンスエンカウント・・・。
あっナビモードがある・・・」
私が興奮した少年を横目に見ていると、「ふむふむ・・・。これなら、わたしでもなんとか・・・」と呟くミオ。
マニュアルを読んでいるらしい。
ミオ「あっ、シオン!
あの、わたし・・・」
シオン「ゲーム、遊んでみる?」
ミオ「う、うん・・・!
やだな、わたしってそんなに分かりやすい?
恥ずかしいな・・・」
言いながら恥ずかしそうに少し俯くミオ。
・・・なんだろう、女子力の差を感じる。←
ミオ「わたしがナビモードでバックアップするから、あなたはオフェンス・・・でどうかな?」
シオン「私はそれで良いけど、ミオは大丈夫?」
ミオ「うん・・・!
身体は動かさなくてもいいみたいだし・・・。
えへへ・・・ナビゲートがんばるね!」
シオン「(嬉しそうだし、楽しそう・・・)
それじゃ、受付しよっか」
やる気満々なミオに、思わず私も嬉しくなった。
なんか、ミオと居ると楽しいかも。
気合い十分なミオが受付の女性にチケットを手渡す。
チケットを受け取った受付の女性は手元の機械を操作し始めた。