第2章 オセロ scene2
「今日は特別に…」
ベッドの下に置いてあるかばんを取り出した。
「手作りの麻縄(約6mm)で、緊縛な」
「え?手作り…?」
…実は俺、麻縄づくりを習って練習してんだよね…
普通の麻縄は緊縛するには硬すぎるから、綯ったらはみ出たのをナタでこそげ取って、木臼で叩いたら、鍋で煮込む。
それを日陰で乾かして、マー油を塗り込んで乾いたら、ライターで炙って細かいささくれを焼き落とす。
最後に布拭きして、ピンセットで飛び出た細かいのを取り除いたら完成だ。
これをいつか潤に使ってやろうとおもって、密かにつくってたんだよね…
「俺のために…作ったの…?」
「そうだよ。変態だろ?」
「雅紀…仕事忙しいのに、俺のために…」
潤の目に涙が溜まった。
「嬉しいっ…雅紀っ…」
「潤…」
潤はおずおずと俺に向かって足を開いた。
「雅紀…お願い…」
ぎゅっと目を閉じた。
「俺を…縛って?」
急に潤のどMスイッチはいった。
…ゾクゾクするねえ…
潤がおとなしくなったから、蟹縛りはすぐに上がった。
右手と右足、左手と左足が結ばれて、潤は足を広げたままの格好になった。
「いい格好だね…潤」
トロンとした目で俺を見上げた。
「雅紀…俺のこと、好きにして…?」
がしっと髪を掴んだ。
「あっ…」
「好きに…してください…だろ?」