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カラフルⅣ【気象系BL小説】

第7章 グレイ scene5


潤の誘惑に負けそうになりながらも、必死で俺は自分から目を逸らし続けた。

認めたらだめだ

認めたら…俺達は、堕ちる


一度堕ちたら戻ってこれない、甘露の沼に…


『明日までに松本が見つからなかったら、警察に連絡する』


そんな通達が届いたのは、あれから3日経った今日。

俺の夢は、終わりを告げた。

「明日までに鍵が見つからなかったら、もう事務所に話す」

潤はベッドサイドに立つ俺を、気だるく見上げた。
足枷があるから、履いているズボンを切り裂いて脱がせて、ワンピースパジャマを着せた。

まるでサナトリウムに囚えられた不治の病人のようだった

「…このことはどう説明すんの…」

じゃらりと鎖の音を鳴らして左足を上げた。

「………」

なにも、考えてない。
言い訳もできない。

この3日、どっぷりと甘露の夢に浸ってしまった俺には…
もう、何も言えない。

俺の目をまっすぐに見たまま、潤は足をさげた。

「俺が…ここらから居なくなってもいいの?」

見透かされてる―――

心臓が止まるかと思った

潤が…気づいていないわけはない
そんなことわかりきっていたのに…

薄く笑みを貼り付けた顔を見ていられなかった。

「別に…俺とおまえは…なんでもないから…」
「そうですか…って俺が言うと思ってんの?」
「なんだよ…」
「こんなことしといて、なんでもないってどの口が言うんだよ」
「だからそれはふざけただけだって…」

突然潤がベッドから降りて俺の腕を掴んだ。
じゃらりと鎖が鈍い音を立てる。

「俺の目を見ろよ」

強い力で身体を揺さぶられる。

「見ろよっ…俺をちゃんと見ろっ…」

ぐいっと顎を持たれて、強引に潤の顔を見させられた。

「潤…」
「もういいだろ…?」

ゆっくりと潤の顔が近づいてくる。



甘い、夢…



唇が重なると、もうそこから言葉はいらなかった

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