第7章 グレイ scene5
ぱたりと、マットレスの上に鎖が落された。
「翔くん…」
じっと潤は俺を見つめる。
認めるわけにはいかなかった。
囚えたいと思った自分を…
だって、潤は男
俺も、男
こんな感情、持ったらいけないんだ。
…俺は狂ってる…
「腹減った」
「あ、ああ…今、用意するから…」
帰りに簡単な食材と必要な物を買い込んできたから、すぐに準備をした。
トレイに載せて寝室に運ぶと、潤の前に置いた。
「…食べさせて」
じっと見る目から、逃れられない。
あたりまえだ…こんなことをしたのは俺なんだから…
買ってきたパンをちぎって口に運ぶと、潤は俺の指ごと口に入れた。
「っ…」
慌てて手を引っ込めると、潤は俺をじっと見る。
「…早く…食べさせろよ」
…潤も、狂ってる…
ずっと気づかないふりをしてたのに…
何でおまえはそんなにストレートなんだ
「今日は…ここで寝て」
「え…?」
「だって、俺、繋がれてんだよ?何があるかわからないだろ。だから、一緒に寝て」
なにも、言い返せなかった。
「…それから、風呂入れないから…身体、拭いて」
夢を―――
見たかっただけなんだ
潤を囚えて俺だけのものにするって、甘露な夢を