第7章 グレイ scene5
相葉ちゃんと俺とニノはなんとか様になった。
潤は…うん。
そのうち上手になるだろ。
「じゃあ行きますか」
翔ちゃんは颯爽と先頭切って滑り降りていった。
「ひゅう…じゃあ俺もっ!」
相葉ちゃんも飛び出していく。
「ああ~…俺、筋肉痛だわあ…」
ぶちぶちいいながら、ニノも滑り降りていった。
「ま、待てよ!おいっ…」
格好いいシルバーのウエアを着てるくせに方向転換できない潤を置いて、俺も滑り降りた。
「ち、ちくしょー!」
ビュンビュンと風の音がする。
だいぶ今日はうまく滑れてるかんじがする。
そりゃちょっと身体は痛いけど。
でもこの疾走感が堪らなくて、どんどんスピードを上げた。
翔ちゃんの後ろ姿が見えた。
ゆったりと、俺達を待つような余裕の滑り。
白いウエアに身を包んで、さながら白銀の貴公子ってとこか。
きみどり色のウエアを着たニノを追い越して、黒のつなぎのウエアを着た相葉ちゃんを追い越すと、あっという間に翔ちゃんまで追い越した。
「あっ…智くん!」
翔ちゃんがなんか言ってるから振り返った。
必死な顔で追いつこうとしているから、増々スピードを出して逃げた。
「待てー!」
二人でギュンギュンにスピードを上げて追っかけっこをしてたら、気がついたらナイターの明かりが届かない場所まで来てた。