第7章 グレイ scene5
「おお…すっげ」
翔ちゃんが声を上げる。
スキー場は見事に俺たちしか居なくなってた。
ゴンドラで一番てっぺんまであがったけど、もう夜だし寒いしで人が全然居なかった。
「こりゃあ、貸し切りだねえ!」
相葉ちゃんがはしゃいだ声を出す。
ゴンドラに酔っていたニノがなんとか立ち上がると、よろよろとスキーを前に進めた。
潤がそんなニノの後ろでワタワタと方向転換してるのが面白い。
「おーいあんちゃんたちー!」
ゴンドラのおじちゃんが小屋から出てきた。
「ちょっと、天気悪くなりそうだから早めに降りたほうがいいぞー!」
俺達は、お忍びでスキー場に旅行に来ている。
翔ちゃんが作ってくれた旅のしおりには「嵐のわくわくスノボ学校」と書いてあった。
その名の通り、スノボを教わる三日間の予定だった。
先生はGACKTことガックン。
前に共演した時、約束してたんだよね。
ガックンのおごりでスノボ旅行するの。
でも肝心のガックンが風邪を引いて東京でダウンしてしまった。
しょうがないからせっかくホテルも取ったのだしと、俺達だけでスキー場に来た。
だけど先生がいないから、スノボから急遽スキーに予定が変わった。
そう。翔ちゃんが先生。
翔ちゃんがスキー板を2組持ってきてたから、俺が借りて後のメンバーはレンタルにした。
そんで昨日と今日、みっちりと教わってナイターに来てまで滑り込んでるってわけだ。