第7章 グレイ scene5
長年、俺達に付いてくれてる人だから…
10分もすると、潤のメイクは上がった。
「ごめんね。無理言って…」
「いいえ…大丈夫ですけど…収録、行けますか?」
「大丈夫。なんとかするから」
「わかりました」
待ってる間、ニノがプロデューサーとディレクターと局の人、あと、チーフマネージャーを呼んできてた。
こんな短時間に偉い人ばっかり呼んでくるのは、さすがだよ…
俺だったらこうは行かない。
潤は涙は止まったものの、何も言わないで俯いていた。
いつの間にか、お偉いさんの後ろにはリーダーも翔ちゃんも来てた。
俺達のマネージャーもその後ろでこっちを見てる。
「…行けそうか?松本…」
話し合いを終えたチーフが、潤の前に座った。
「はい…すいません…」
「じゃあ、少し時間もらうから…目だけどうにかしろ」
「はい…」
メイクさんから目の充血を取る目薬を預かっていたから、潤の手に渡した。
「ごめん…相葉さん…」
「いいって…」
理由は…聞かなくてもわかる気がした。
きっとあのスキャンダル絡みでなんかあったんだろう。
人一倍強がるくせに、人一倍脆い…
なにか耐えられないようなことが、起こったんだろう。