第7章 グレイ scene5
まずい…非常にまずい…
俺、大丈夫かなあ…
「じゃ、行こうよ」
翔ちゃんは先に脱衣所に入ってぽいぽい服を脱いでいく。
「智くん、脱がないの?」
「あっ。い、今脱ぐ」
翔ちゃんのプリケツを見ながら、あらぬ妄想が募っていく。
そうだよ
俺、翔ちゃんのことが好きなんだ
こんな気持ちに気づいてから、一緒の部屋で泊まることなんてなかったのに…
今までなんとなく誤魔化してたのに、今になって俺は自分の気持ちに向き合うことになってしまった。
こんな…危機的状況で。
「わ…見て、智くん。雪…」
露天に浸かって、ちびちびと酒を酌み交わしていたら雪が舞ってきた。
露天の上には屋根があるから、近くの岩場に積もる雪を二人で眺めた。
「ただのロケ泊なのに、なんか得した気分だね」
「うん…」
ほんのりと赤く染まった翔ちゃんの肩が目に入った。
暫く釘付けになっていると、翔ちゃんは振り返ってにっこりと俺に笑いかけた。
「綺麗だね」
「うん…」
翔ちゃんのほうが…綺麗だよ…
のぼせそうになって慌てて風呂から上がった。
浴衣を着て座敷で伸びてると、翔ちゃんも戻ってきた。
「大丈夫?智くん」
布団の横にちょこんと座ると、心配げに俺を覗き込んだ。
「わ…」
帯の結び方が甘いのか、胸元が大きく肌蹴ていた。
白い胸板が、ちらちらと見えて…
かぶりつきたいのを必死で堪えた。
翔ちゃんの手が伸びてきて、俺の頬を包んだ。
「大丈夫…?」
なにかかぶつりと切れた