第7章 グレイ scene5
鍋ごとリビングに持っていって、鍋敷きを敷くとドンと置いた。
「相変わらずごーかいだね…」
くすくす笑ってる潤の髪をくしゃっと撫でて食器を準備した。
「さ、食べさせてやるよ」
鍋からお玉でおじやを掬って小皿に小分けにする。
れんげでちょびっと掬って、潤の口元に持っていく。
「あーん」
「あーん…」
ちびっと食べて、潤は破顔した。
「おいしい!」
「そっか!良かった。いっぱい食べような」
小皿に二杯分食べたところで、潤はとろんとしてきた。
「眠い?」
「うん…ちょっとだけ眠い…」
目をこすってる姿…まじかわいい…
「じゃ薬、飲もうな?」
コップに入れたぬるま湯と医者から貰った薬を出して、潤に向き直る。
「ん?」
にやっと笑うと潤の鼻を掴んだ。
「んがっ」
ぽいぽいっと薬を放り込むと、ぬるま湯を口に含んで潤に口付けた。
「んんっ…」
薬とお湯が潤の口に流れ込む。
ごきゅっと喉が鳴ったら、手を離した。
「なにすんだよー…」
胸板をぽかぽか殴ってくる潤の身体を抱きしめた。
「だって潤、風邪のときキスさせてくれないんだもん…」
「雅紀に感染ったらどうするんだよ…」
泣きそうな声になってるから、もっと抱きしめた。