第7章 グレイ scene5
どうしたもんかと考えて、智くんに電話してみた。
案の定、電源が入ってない。
「電池切れたんだろ…珍しいな…」
充電命のくせに。
肝心なときに連絡とれないなんて、智くんらしい。
すぐに、風磨に連絡すると速攻で出た。
『ああああ!兄貴ぃ助かった!』
どうやら智くんは寝ちゃったらしい。
「もう…後輩に迷惑かけるなよな…」
つか、俺の番組見てたんじゃないのかよ。
なんでこんな時間なんだろ。
迎えに行くと、もう店の前に風磨は出ていた。
「兄貴!すんませんでした!」
来た早々頭をさげられて、こっちが恐縮した。
「いやいや、ごめんね?うちのリーダーが迷惑かけて…」
「いえ…実は俺がいけないんです…」
智くんはもう寝ようとしてたらしいんだけど、風磨が無理やり連れ出したってことだった。
「え?だって智くん、電話出たの?」
「ええ…なんか、誰かと間違えてたみたいですが…」
ふうん…誰と間違えたんだろ。
「もう、店来た時は結構な酔っぱらい具合で…それなのに、俺また飲ませちゃって…」
「バカ…いくら酒強いからって、もう夜中だぞ」
今日は早めに反省会が終わったから、今現在で3時だった。
「とりあえず、引き取ってくわ」