第7章 グレイ scene5
「ふぬをっ…」
「な、何してんだよ!翔くん!」
「いいなぁ~…いいなぁ~…おまえらは…」
キッチンの入り口で頭をこっちに向けて床に寝転がってる。
いつの間に来たんだ…
エクソシストか…
つか、なんで床に寝てるんだ…
あ、歩けないのか。
「あああ…もう、わかったから。戻ろ?」
しょうがないから抱き上げてソファに寝かせると、翔ちゃんは暴れだした。
「ちょっ…どうしたの!?」
「おまえらぁ…いちゃいちゃしやがってぇぇぇ~…」
ぺたぺた手で胸板を叩かれた。
「しょ、翔ちゃん?」
「いいなぁ~…いいなぁ~…俺もカノジョほしいよお~…」
いやいや…あんたモテるんでしょうが…
何言ってんのよ
「翔くん…溜まってんの?」
潤がワインのボトルをテーブルに置きながら、呆れてる。
「そりゃあ溜まるだろお…おまえらは毎日発散できていいなあ…いいなあ…」
ぐりっと翔ちゃんは潤の方を向いた。
「で、どっちが上なの?」
「はあ?」
「おまえが上か!」
びしっと潤を指差す。
「い…いや…どっちも…」
「はあ!?」
「ちょっと潤、なにバカ正直に答えてんだよ…」
「いや、別に酔っ払ってるしいいかなって」