第7章 グレイ scene5
なぜだか、今、ウチに櫻井翔が居る。
「うえ~い、酒もってこい~!今日は無礼講だああ!」
しかもベロベロに酔っ払っている。
「どうすんだよ…あの大虎…」
「いやあ…こんなつもりじゃなかったのに、ごめんね?潤」
今日はオフで…
たまたま行きつけの洋服やに行ったら、翔ちゃんと偶然バッティングして。
そのまま飲みに行こうってなったはいいんだけど…
なんかぐでんぐでんに酔っ払っちゃって。
寝ちゃったんだよね…
家がどこにあるんだかわからないから、しょうがなくウチに連れてきたらさ。
目を覚ましたんだけど、今度は大虎に変身ってわけ…
なんだよもお…
せっかく潤も早めに終わって帰ってきたのに…
「まあ、しゃあないから、今日はとことんまで飲むか」
そう言って潤は、とっておきの赤ワインを提供してくれた。
「もったいないよ…あんな大虎に飲ませるの…」
「まあまあ、俺達が味わって飲めばいいでしょ?」
「…その前に、潤を味わいたい…」
キッチンでこそこそ隠れながらキスをすると、身体が熱くなった。
「ねえ…翔ちゃん寝たらさ…」
「わかってる。俺も我慢できねえから…」
潤も同じ気持ちなんだ…
嬉しくなって貪るようにキスしてると、視線を感じた。
ふと見ると、床に寝転がった櫻井翔が俺たちをじーっと見てた。