第7章 グレイ scene5
マッサージし終わって、雅紀が俺にもコーヒーを淹れてくれた。
「もう、潤ばっかりおーちゃんに触ってずるいんだから…」
「ふふ…雅紀だって、大野さんにかわいいってしっかり言っちゃて…ずるい」
俺の膝の上では、俺達の愛おしいひとが夢の世界へ旅立ってる。
その健やかな寝顔を見ながら、俺達はキスをした。
今日は日曜日。
俺と雅紀は大野さんの家へ押しかけてきてる。
最近、3人の休みが合うと恒例行事のようになってきてる。
なんでかって?
そりゃあ…この人…
大野智に、愛してもらうためさ。
「おーちゃん、全然気づかないね」
「なー…こんなに俺たち尽くしてるのになあ…」
このにぶちんの天然おじさん、全然俺達の気持ちには気づかないで、いい気分で姫になってる。
俺達はさながら、姫に尽くすじいやってとこか…
でもいいんだ。
こうやって傍に居られるだけで、俺たち…
「んじゃ、おーちゃんが寝てる間に風呂掃除でもしてくるかな」
「あ…俺も一緒に…」
「いいって。潤が動いたら、おーちゃんの枕、居なくなっちゃうでしょ?」
またちゅっと俺のまぶたにキスすると、雅紀はリビングを出ていった。