第6章 ショコラ scene4
そのまま座敷で5人で寝かせてもらった。
事務所の人間は入り切らなくて、次の間に布団を敷いてもらった。
雅紀と智くんは元気だったんだけど、先生たちがぜひ泊まっていけというから、お言葉に甘える形になってしまった。
疲れていたのか、今度は夢も見ずに眠った。
明け方、目が覚めた。
隣には雅紀がすやすやと健やかな寝息を立てていた。
「ああ…安心する…」
そっと手を伸ばして、布団からはみ出してた手を握った。
少し冷たくなっていたから、温めるように手のひらで包んだ。
ふと見ると、雅紀の向こうに寝ているはずの潤の布団が空になっていた。
「え…嘘だろ…」
起き上がれるはずはないのに…あんなに消耗していたのだから…
慌てて起き上がると、部屋の隅にうずくまってる潤が見えた。
「潤!何やってんだ!」
起き上がって潤を抱え上げた。
「トイレでも行きたかったか?なら、一緒に行くから…」
潤はぼーっとして、何も答えない。
しょうがないから、そのまま布団まで逆戻りさせた。
「トイレじゃないなら、寝てろよ?な?」
話していたら、雅紀も起きてきた。
「潤…?大丈夫…?」
そっと潤の頬を、雅紀が撫でた。