第6章 ショコラ scene4
「先生…一体、どうなったんですか…?」
「そうですね…あの光、櫻井さんにも見えましたか?」
「ええ…凄く真っ白な、光…」
「どうも、ちょっとだけ、力を貸してくださったようです」
「え…?」
「…あの御霊が、彷徨える魂を救ってくださったようです」
先生は、純一郎さんが表に出ている間も、その目を通して事態を見守っていたそうだ。
突然のことで、身体を純一郎さんに取られたのだが、意識ははっきりしていたらしい。
あの時…潤がふすまを蹴破って入ってきたとき。
潤の身体が弱ってしまったので、純一郎さんの魂は潤の身体から剥がれてしまったそうだ。
元々、純一郎さん自身はこの世に留まる理由はなかったんだそうだ。
白の魂と一緒にあったがために、巻き込まれて成仏できずに居た。
だからあの時、自然と潤から剥がれてしまったのだ。
純一郎さんの魂の剥がれてしまったことで、潤の身体に掛かっていた術が一部解けてしまって、猫鬼が暴走してしまった。
剥がれた純一郎さんの魂は、気を失った行長先生の身体がたまたま近くにあったからくっついてしまったそうだ。
そして、黒がやってくる。
多分、いつものようにニノの所に遊びに来たんだろうと行長先生は仰った。