第6章 ショコラ scene4
ズキリとした頭の痛みで、意識が戻ってきた。
目を開けると、俺は地面に倒れていた。
「う…」
「翔ちゃんっ…」
雅紀が俺の身体を抱き起こした。
「大丈夫!?」
「ああ…どうなったんだ…?」
支えられながら立ち上がると、ガレージの壁際に潤と智くん、そしてニノの姿が見えた。
「あ…」
ぐったりとした潤と、その潤に抱きつくようにしているニノをまとめて智くんが抱きかかえていた。
「智くん!?」
なんとか痛む頭を抱えながら雅紀に支えられて近づくと、智くんはふにゃりと笑った。
「潤…戻ってきた…」
「ほんと!?」
「うん…」
気を失っている潤とニノを母屋に運んだ。
座敷に寝かせると、次の間で気を失っていた事務所の人間も座敷へ運んで寝かせた。
それが終わると、動ける人たちで客間と次の間、そしてガラスが飛び散った庭を片付けていた。
俺は頭が痛くて動けなかったから、ずっと座敷に居た。
行長先生も暫く気を失っていたが、すぐに目が覚めた。
「松本さんは?」
「ここにいます」
ゆっくりと身体を起こすと、潤の眠る布団の横に座った。
「ああ…戻ってらっしゃいますね…良かった…」
潤の額に手を当てると、先生はにっこりと微笑んだ。