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カラフルⅣ【気象系BL小説】

第6章 ショコラ scene4


「あれは…松本さん…?」

奥様のつぶやきに、驚いた。

「潤?潤が出ているんですか!?」

奥様はじっと潤とニノを見つめているかと思うと立ち上がった。

「一緒に来て下さい」

俺に言うと、走り出した。

ニノと潤に近づいていくと、潤は一層激しく暴れていた。

「ああああっ…離せっ…離せよおっ…」

さっきまで獣の咆哮みたいな声だったのに、ちゃんと潤の声だった。

「潤っ…」

思わず叫んだその声に、潤は反応した。

「翔くん…?翔くんっ…」
「潤っ…」
「待って!…それ以上近づかないで…」

ニノはまだ歯をむき出して唸っている。

「潤っ…おいっ…聞こえるか!?」

潤は俺の声に反応して、一層暴れた。

「戻ってこいっ…潤っ…」
「翔くんっ…俺っ…俺はっ…」
「お前が戻ってくるの、皆待ってんだよ!早く…戻ってこいよ!」

「嘘だっ…」

悲鳴のような声だった

一瞬、周りがシーンとした

「嘘だ嘘だっ…俺は、誰からも必要とされてないっ…」

突然ニノの身体を突き飛ばすと、潤は身体を引きずるようにして地面を這っていく。

「俺なんか…俺なんか…」

壁に身体を付けると、もう潤は動けなくなっていた。
身体に力が入らないんだ。

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