第6章 ショコラ scene4
潤に近寄っていたおじさんは、さっとニノと智くんの傍に寄った。
ニノの背中に手を置くと、弾けるようにニノは身体を起こした。
おじさんを見ると、唸り声を上げた。
「大丈夫。黒、大丈夫だから…」
おじさんがそっと智くんの身体を起こすと、抱きかかえた。
その瞬間、潤がおじさんに飛びかかってきた。
それを躱すと、ニノが潤に飛びかかった。
潤の身体の上に乗って、地面に押し付けるように押さえ込む。
その間におじさんは智くんを抱えてこちらに走ってきた。
咄嗟に雅紀と一緒に飛び出していって、智くんを受け取るとおじさんはすぐに身を翻して戻っていった。
奥様と息子さんが近づいてきて、俺達をかばうようにまた前に立った。
「智くんっ…しっかり!」
揺さぶってみたけど、目を覚まさなかった。
「どうしよう…大ちゃんっ…」
雅紀が泣きながら智くんの身体を引き寄せ抱きしめた。
「戻ってきてっ…」
「相葉さん」
奥様がしゃがみこんで雅紀の肩に手を置いた。
「大丈夫です。落ち着いて…」
その時、潤の叫び声が聞こえた。
「あああああっ…ああああっ…」
ニノが押さえつけているから、身を捩るようにして暴れている。