第6章 ショコラ scene4
純一郎さんと言う人は、とても身体の弱かった人みたいだ。
「じゃあ、若い頃から結核…肺病で寝てたの?」
「はい…」
その日の夜、一旦潤が落ち着いたと言うので客間で面会ができた。
俺達はソファの周りを取り囲んで潤と喋ってる。
何気なくニノが潤の手を握りながら話をしている。
その後ろには先生方が俺たちを注意深く見守ってる。
潤の顔をしているのに、表情はみたこともない静かな表情だった。
中身の人が違うと、人相まで変わるみたいだ。
「じゃあ、お家の人心配したでしょう?」
雅紀が何気なく言った一言で、純一郎さんの雰囲気がガラリと変わった。
「家のもんは…」
どこか投げやりな表情…
「俺のこと邪魔にしてましたから…」
「え…?なんで?病気だったんでしょう?」
「肺病は感染るもんやさかい…家人は離れには近寄りませんでした」
「え…」
「雅紀…今は違うけど、昔は肺結核は治らない病気だったんだ…」
「え?そうなの?」
「自然治癒する場合もあったけど、特効薬なんかなかったからね…血を吐いて苦しむから、前世で悪いことした報いだって言われてたりもしたんだよ」
「そんな…」