第6章 ショコラ scene4
「松本さんは、表には出てこないからわかりませんが…純一郎さんになにか思うところがあったのかもしれませんね…」
白いシャツを腕まくりして、先生は立ち上がった。
「それでは…客間には入らないようにしてくださいね」
そういって静かに客間に入っていった。
「3つって…どうすんだよ…」
智くんがちゃぶ台に突っ伏した。
「翔ちゃんのときだって1つで大変だったのに…」
雅紀もちゃぶ台に額を付けた。
「お…お前だって1つで大変だったんだぞ!?」
「わかってるよもお…」
「私なんて、犬一匹にいいようにされてるんですよ…?」
「…あれから黒は着てないんだろ?」
「…そう、思いますか?」
「え?違うの?」
「俺もそう思ってましたよ…」
「こいつ、時々黒になってんの…」
力なく智くんがニノを見上げる。
「はあ!?なんで?」
「しらね…でも、随分ニノのこと気に入ったみたいだよ。黒は」
「は…マジで…」
「もう、大野さんとふたりっきりの時しかこないからいいんですけどね…」
「た、大変だな…ニノ…」
はあーっと全員でため息を付いた。
3つ…
今、潤の周りには3つの本物さんが居るってことか…