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カラフルⅣ【気象系BL小説】

第6章 ショコラ scene4


突然、潤が目を開けた。

「あっ…潤!おい!わかるか!?」
「ちょっと、下がって…」

行長先生がすぐに俺たちと潤の間に入ってくる。

「あなたは…誰ですか?」
「え…?」

酷く小さな声が聞こえた。

「私は、行長といいます。初めまして」
「ゆき…なが…」
「はい。あなたはお名前をなんというのですか?」
「純一郎…」

潤は怯えた目で行長先生を見ている。

「純一郎さんと言うのですね…具合は、いかがですか…?」
「え…?あ…」

喉に手を当てると、そのまま胸を擦る。

「苦しく、ない…」
「…今まで、苦しかったのですか…?」
「うん…肺病で…いつも苦して…」

肺病…結核のことだ。

「なんで…?なんで楽になってるん…?」

なまりがある。
西の方の言葉だ。

「そうですか…楽にしてくださいね…ここは私の家です」
「え…?なんで…?俺の家やないの…?」
「そうですよ…でも大丈夫です。安心してください」

行長先生の手が、潤の目の上に置かれた。

「さあ…深呼吸して…」

すうっと素直に潤は息をした。
でもすぐに手を不安げに動かした。

「白…」
「え?」
「白はどこ…?」
「しろ…それはなんですか?」
「猫や…俺の、猫…」

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