第6章 ショコラ scene4
「あ…」
後ろにいるおばさんが声を上げた。
「ちょっと…もっと話しかけてみてください」
「え…?ええ…」
4人で顔を見合わせて、潤に話しかけてみる。
「潤…いつまで寝てんだ?起きろよ。コンサート終わっちまったぞ?」
「ねえ、潤。福岡、すっごい盛り上がったんだよ?潤、見えてた?」
「チョコレートケーキ、凄く旨かったぞ…羨ましいだろ…」
「あなた潤くんは食べ物じゃ釣れないですよ?もっと違うこと言えないんですか…」
「そんなこと言ったって…」
ニノと智くんが言い合いを始めたら、またぴくりと潤のまぶたが動いた。
「いいですよ…そのまま話しかけてあげてください…」
おじさんがすっと動くと、ソファの背もたれの方に回って潤の額に手を当てた。
そのままブツブツと呪文のようなものを唱えている。
若い男性は行長先生を呼びに行くと、すぐに先生は客間に入ってきた。
じっと俺達の様子を見ている。
「め…明太子ラーメン、凄く旨かった!」
「もおお!あなたそれしか言うことないわけ!?」
「しょ、しょうがねえだろお!?急に思いつくかよ!」
「じゅーん…まただよ。止めてやってくれよ…」
「翔ちゃん!翔ちゃんも明太子ラーメン食ったよね!?」