第1章 ラピスラズリ
「はい、まずこれ。要るの選んで」
「えっ…もう充分だって…!」
「まだあるから」
そう言ってまた潤はリビングを出て行った。
ニノは茫然としてその中からなるべくシンプルで地味なTシャツを選んでいた。
ちょっと泣きそうになってておかしかった。
「えー?そんだけでいいの!?」
「だって、今日だめになったの1枚だよ…」
「いいじゃん。ほら、これも似合うってカズ」
「ええっ…無理っ…」
「ほら、これも…これも」
「だ、だ、だめだって!潤くんっ…」
揉める二人を他所に、俺はやることがないからニノと潤が散らかした服を無言で畳んでいた。
ギャーギャー兄弟げんかみたいなのがずっと続いてて、なんで俺ここにいるんだかわからない…
「あっ…ごめん、リーダー」
「ご、ごめん。畳ませて…」
「別にぃ…」
「ごめんて…しゃべらないから置物かと思った…」
「いつものことだろお…?」
ぶすっとしながら服を畳んでいると、二人も一緒になって畳み始めた。
「そんな怒んないでよ…」
「別に…怒ってないもん」
「じゃあそんなふくれっ面しないでよ」
「してねえよ」
別に…俺、ここに居る必要ないじゃん…
なんで連れてこられたんだろ。