第1章 ラピスラズリ
結局ニノは潤のTシャツを着たまま、最後までリハーサルは終わって。
最後にみんなでパイプ椅子に挟まったニノのTシャツを取ろうとしたけど、伸びきってて大変なことになってた。
「あー…俺のレギュラー…」
ニノが情けない声を出すと、またスタジオは爆笑に包まれた。
「なんだよ。また買えばいいだろ?」
「私は、潤くんと違いますからね…」
「はあ?どういう意味だよっ!?」
「…ものを大事にするってことですー…」
伸びきったTシャツを見ながら、本気で悲しそうな顔をしている。
「わあったよ!お前、今日俺ん家こい!」
「えっ!?」
「服やるよ」
「ちょっ…潤くんの服を俺が着るって…拷問じゃないですかっ…」
「てめえ…派手なのばっかりじゃねえだろうが!?」
「潤くんの服なんか俺に似合うわけないだろお!?」
末っ子たちが言い合いしてるのをみんな笑ってみてる。
そうこうしてるうちにマネージャーたちが戻ってきて、送りの車の準備ができたと言ってきた。
「おら、行くぞ?着替えて来いよ」
「ええっ…ホントに行くの!?」
「いいから来いって」
潤は半ば意地になってるようだ。
「じゃっ…じゃあ!大野さんもっ…」