第1章 ラピスラズリ
「んー…?…大野さん、とか?」
思わず顔をあげたら、ニノは目の周りを真っ赤にしてこっちを見てた。
「おっ…俺!?」
するとニノはぷいっとあっちを向いてしまった。
「早く取ってよ」
言っておくが、挟まっているのはニノのTシャツであってだな…
しょうがないから、がっちりと挟まったTシャツを取ってやろうとしたけど、中々取れなかった。
『そこ!なにやってんだよ!大宮SK!』
潤のいらだった声が聞こえたけど、取れないものは取れない。
「ちょっと待って!ニノの服が挟まって取れない」
『んなの脱いでしまえっ』
スタジオが笑いに包まれた。
「嫌ですよ!風邪ひいちゃったらどうすんだよ!」
『しゃあねえなあ…』
ゴトンっとマイクを置く音が響いたかと思ったら、潤が隅のほうへ行って何かをもってこっちに歩いてきた。
「ほら、俺の着替え。これ着てろよ。Tシャツは後で取ってやるから」
「えっ…だって、潤くんのでしょ?」
「いいから…俺、汗かいてねえから」
ぐいっと潤はニノの腕を掴んだ。
「脱がせてやろうか?」
小さな声で、潤はニノの耳元で言った。
その瞬間のニノの顔は…
みたことないくらい真っ赤だった。